Adobe Firefly 効果機能　アートスタイル全解説（流行編）

2025年5月9日

Firefly「効果」でビジュアルを進化

「効果」機能内に設けられた各種アートスタイルカテゴリーは、ユーザーが自身の芸術的な意図をAIに効果的に伝え、生成結果をより精密にコントロールするための重要な手段となります。これらのカテゴリーを深く理解し、巧みに活用することで、アイデアの迅速な視覚化、多様なデザインコンセプトの探求、あるいは特定のブランドイメージに合致した高品質なコンテンツの作成などが、従来の手法に比べて格段に効率的に行えるようになります。

この記事ではアートスタイルの使用例と効果の内容をごらんください。

アートスタイルを使わずに生成した画像、プロンプト：仔猫、マンチカンコンテンツの種類：アート

左の二点は、アートスタイルを使わずに生成した画像です。

以下のアートスタイルを使用したらどうなるか御覧ください。

プロンプト：仔猫、マンチカンコンテンツの種類：アート

流行 (Popular / Art Movements)全解説

Fireflyでは100を超えるアートスタイルがプリセットされています。ここでは【流行】のアートスタイルでの生成例をご紹介します。

「流行」カテゴリーは、歴史的に確立された主要な芸術運動や、現代において広く認知され影響力を持つデザイントレンドを包括的に指します。Adobeの英語による公式ドキュメントでは “Movements” と表記されることもあり、Fireflyの日本語インターフェース上のコントロールパネルでは「流行」としてリストアップされています。このカテゴリーから特定のスタイルを選択すると、その芸術運動に固有の色彩設計、構図の原則、特有の雰囲気などが、生成される画像に効果的に反映されます。2023年11月の時点では、このカテゴリーには26種類の多様なスタイルが提供されています。

このカテゴリーのスタイルを選択することは、単に画像の見た目を変更する以上の意味を持ちます。それぞれの芸術運動が持つ歴史的背景、文化的文脈、そして時にはその根底にある思想や哲学までもが、生成される作品に含意される可能性があります。例えば、「バウハウス」スタイルを選択した場合、それは単に幾何学的な形状やシンプルな線で構成されたビジュアルを求めるだけでなく、機能主義やモダンデザインの理念といった、より深い概念層を作品に付与することを意味し得るのです。

アールデコ

幾何学模様や直線、華やかな装飾が特徴です。建築物やポスター、ジュエリーなどさまざまなデザインに適用可能です。「バロック」と組み合わせることで、より豪華で華やかな表現が実現できます。

アールヌーボー

植物や花をモチーフにした有機的な曲線が特徴で、イラストや建築、家具など幅広い分野で使用されています。「印象派」と組み合わせることで、柔らかく温かみのある表現が可能です。

バロック

豪華な装飾やダイナミックな構図、劇的な明暗表現が特徴です。絵画や彫刻、建築に適しており、「アールデコ」と組み合わせると重厚感を残しつつモダンな表現が可能です。

バロック＋アールデコ

バウハウス

芸術と技術の融合を目指すドイツの造形学校の理念に基づいたスタイルです。機能性と美しさを兼ね備えたデザインが特徴です。

構成主義

幾何学形や鮮やかな色彩を組み合わせた力強い表現が特徴です。ポスターやグラフィックデザイン、プロダクトデザインで活用されます。「キュービズム」と組み合わせることで、より複雑な幾何学的表現が実現できます。

キュービズム

対象を複数の視点から捉え、幾何学的に再構成する抽象的な表現が特徴です。絵画や彫刻、グラフィックデザインで用いられ、「構成主義」と組み合わせると、シンプルで幾何学的な表現が可能です。

キュービズム＋構成主義

サイバーパンク

テクノロジーとディストピア的な未来を融合させたスタイルが特徴です。ポスターやデジタルアートに用いられ、「グリッチアート」と組み合わせることで近未来的で斬新な表現が可能です。

ファンタジー

空想的で物語性のあるスタイルが特徴です。絵画や映画、イラストで使われ、「シュルレアリスム」と組み合わせることで夢幻的な雰囲気を表現できます。

フォービズム

強烈な色彩と大胆な筆致で野獣のような激しい感情を表現するスタイルです。絵画を中心に展開され、「表現主義」と組み合わせるとさらに力強い表現が可能です。フォービズム強烈な色彩と大胆な筆致で野獣のような激しい感情を表現するスタイルです。絵画を中心に展開され、「表現主義」と組み合わせるとさらに力強い表現が可能です。